朝日 米大統領選―争点がはっきりした : 朝日新聞デジタル:社説

 大きな政府か、小さな政府か。富裕層への増税か、財政削減か――。

 これは共和党バッシング側のありがちな見方で実際はそうでもないんだけど。

 ライアン氏の財政削減策には、高齢者向け医療保険費の大幅削減など、中間層にとっても抵抗が強い内容が含まれる。これを嫌って穏健な支持層が離れる恐れもある。
 民主党は早速、「歳出削減は富裕層減税のためで、中間層には増税になる」「高齢者は大幅負担増になる」と批判し、揺さぶりをかけている。

 というけど、民主党側にビジョンがあるわけでもない。

 陣営にはブッシュ前政権を支えたタカ派が外交ブレーンに入っており、米国の単独行動主義が再び顔を出すのかどうかが気がかりなところだ。

 いや、気がかりなのはオバマさんの及び腰と裏での暗躍(ロボット殺人)などのアンバランスが奇妙な問題を引き起こさないかということ。
 朝日新聞としてはなにげにリベラルだから共和党バッシング的な論調なんだろうと思うが、そう簡単な見立てでわかる問題ではないよ。
 ただ、結論ははっきりしていて、よほどのことがなければ、ロムニーが当選する見込みはない。
 その意味でいうなら、継続するオバマ政権がどうなるのかという視点で見るのが本来の社説なんだけど。