朝日 求刑超え判決―障害への偏見が過ぎる : 朝日新聞デジタル:社説

 この問題に触れたかあという感慨。

 この障害だからといって反社会的な行動に必ずしも結びつくわけではなく、すぐにも再犯に走るような発想は差別を助長するものだ。偏見が過ぎる判決としかいいようがない。

 これは執筆子が考えているかどうかわからないけど、両刃の剣ということになりかねないので、「差別を助長する」という一面があるのだけど、それだけで論じられない。

 そうした実情も見据えて、裁判員の市民や裁判官が「受け皿がない」としたのだろうか。弁護側も社会での更生が可能との立証を尽くしたとは言い難い。

 これは机上で考えるとその通りなのだが、実際的に受け皿がどう想定されているのかという、この具体事例で即した評価がよくわからないとなんとも言えない。別の言い方をすれば、理想論の社会問題と、この具体事例をどう扱うのかという問題。
 総じて言うと、この問題を社説で扱った蛮勇は評価するけど、あまり創見とも言い難いように思った。