オスプレイ配備―強行は米にも不利益 : 朝日新聞デジタル:社説

 意外とよく書けている。

 沖縄県民らが反発しているのは、オスプレイの安全性に疑問があるからだけではない。
 「世界一危険な飛行場」と米高官が認めた普天間の移設が、一向に進まないこと。1990年代に米側からオスプレイ配備の方針を伝えられていたのに、政府がなかなか公表しなかったこと。こうした不信が積もりに積もったあげくのことなのだ。
 日本政府は、問題がこじれれば、すでに決まっている海兵隊の一部グアム移転や嘉手納基地以南の米軍施設の返還などにも影響しかねないという。
 しかし、市街地に囲まれた普天間で、万一の事故がおこればどうなるか。
 仲井真弘多(ひろかず)沖縄県知事が、すべての米軍基地の「即時閉鎖撤去」というように、日米同盟の土台が不安定になるのは間違いない。
 「アジア回帰」を進める米国の戦略にとっても、大きなマイナスだ。

 そういうこと。
 オスレイ(アスプリ)の事故率は低いと軍オタ系の人はいうし、それはそうなんだが、低い事故率でも5年くらい運用すれば事故は起きるし、それが市街地だと致命的な事故になりかねない。こうした最悪の事態は、確率でリスク管理をするもんじゃないというのが原発事故で学んだことでもある。