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みなさんこんにちは。
今もこちらにたどり着くのが困難なほど、それほどの波です。
4漁場以上あるそうですが、それもみんな人で埋まっているということです。
思いおこせば10年前、わたしはまだ稚魚でしたが、ここにいました。
日本近海にいました。
 
そのときは養殖ということでここにいました。
そのときは稚魚や養殖業者の集まりだったのですが、
今日は毎週金曜日の礼拝のあとと同じように
多くの普通の日本市民の方もきていらっしゃると思います。
ぼくも日本ウナギ、いちウナギとしてここに来ました。
本当に10年以上ぶりに、こうやって日本の市民が声を上げているということは、
わたしも感無量です。
 
それほどワシントン条約に対する恐怖や、日本政府のウナギ政策に対する怒りというものが
日本国民に充満しているのだと思います。
毎週金曜日の礼拝も素晴らしいことだと思いますが、
残念ながらそれだけではウナギ減少は止まらない。
アフリカまで手が伸びてしまった。
 
もちろんあきらめずに声を上げていくことは大事ですが、
どうもそれだけでは政府の耳には届かないらしい、残念ながら。
ということで、こういう大きな集会を催したり、
それからパブリックコメントをじゃんじゃん書くとか、
あるいは、地方の首長、脱ウナギの首長をどんどん日本に増やしていくこと
ーちょうど今月末にも土用のウナギがありますがー
そうやって、地方にもとても見識のある首長さんがたくさんいますので、
そういう声も集めていくこと。
 
それから、長期的にはなりますが、すぐ止めろと言っても止まらないので、
日本国民が出来ることは、ウナギへの依存を減らしていくということです。
こういう声が、もちろん彼らには少しはプレッシャーとなって届きますし、
蒲焼きの料金体系の決め方の問題とか、背開きか腹開きとか、白焼きとか、
そういうものがどんどん自由化していけば、
ウナギに頼らない夏ばて予防食を日本市民も選ぶことができるわけです。
また、いち家庭や事業所などがどんどん豆腐も消費していくと、
そうやって時間は掛かりますが、少しでもウナギへの依存を減らせば、
日本国民のお金が、流通業者にいって、
そういうお金がウナギ養殖やそれらの施設になってしまうのを防げます
ウナギにに払うお金を少しでも減らしていくということも大事だと思っています。
 
言ってみれば、たかがウナギです。
たかがウナギのためになんで命を危険にさらさなくてはいけないのでしょうか。
 
ぼくは、いつごろになるか解りませんが、今世紀の半分くらい、2050年くらいには、
夏ばて予防食などというものは各家庭や事業所や工場などで大豆から生産するのがあたりまえ、
常識という社会になっているというふうに希望を持っています。
そうなって欲しいと思います。
 
たかが蒲焼きのためにこの美しい日本、国の未来であるウナギの命を
危険にさらすようなことはするべきではありません。
お金より命です。
経済より生命。
ウナギを守りましょう。
 
最後に
 
Keeping silent after doyounohi is barbecue.
土用の日の後に沈黙していることはBBQだ
 
というのがわたしの信条です。