東京 東京新聞:「北」軍高官解任 先軍政治は変わるか:社説・コラム(TOKYO Web)

 権力闘争の過程で軍強硬派や旧世代の巻き返しがあり得るが、北朝鮮が体制生き残りをかけて改革に乗り出し、米国や中国との外交を進める兆候だととらえたい。

 この話題なんだが。
 5月1日⇒極東ブログ・メールマガジン 試作品 No.2 (2012.5.1): 極東ブログ

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[北朝鮮] 核実験のニュースは権力の混乱を示している
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 北朝鮮が3回目の核実験をすると見られ、国際原子力機関(IAEA)の元事務次長オリ・ヘイノネン氏も高濃縮ウラン型を使用するとの見方を示している。韓国メディアは21日、実験坑道の土砂が埋め戻され、準備は完了した可能性があるとも伝えている。本当だろうか。
 大方の見方では、核実験は2週間以内に実施されるとのこと。ロイターも2006年の核実験を事前に伝えた筋から情報を受け、正確な予想だろうと見ている。NBC北朝鮮の軍創設80年記念式典に合わせて核実験を実施するとの予想を立てていた。だが、これはすでに外はずれている。
 米ジョンズ・ホプキンス大学の研究グループは、27日に公開した、北朝鮮北東部の核実験場衛星写真の分析を示し、核実験の実施時期は判断できないとしている。
 北朝鮮内で核実験に向けたなんらかの動きがあることは確実だろう。報道は錯綜している。奇妙に思えるのは北朝鮮自身からの公式なメッセージがないことだ。それ以前に、核実験をするメリットが明確になっていない。
 代わりに北朝鮮「特別作戦行動小組」は23日、韓国政府や韓国メディアを標的とした「革命武力の特別行動がまもなく開始される」と発表した。北朝鮮の窓口機関「祖国平和統一委員会」は26日、「特別活動」は一昨年の延坪島砲撃を越えるとしている。
 「特別行動」の内実も「特別作戦行動小組」の実体も不明だが、軍最高司令部や総参謀部報道官ではなく、情報とその経路は錯綜している。
 核実験や「特別行動」が今週も延期されているなら、こうした混乱は北朝鮮権力の内部に対立によるものと推測してよいだろう。おそらく、表立ってきた張成沢国防委副委員長と軍部の対立だろう。