毎回出てくるこの手の文章上達法だが
はてぶ⇒はてなブックマーク - 文章が劇的に上手くなる!驚くほど単純なライティング上達法 - NAVER まとめ
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毎回毎回、同じネタが出てくるというのはどうなんだろ。
短く言い切る勇気を持つ
短く言えばいいとものではなく、短く言えば、誤解が生じるものでそこをどうフォローするかというのが文章技術。また、短く言ってそこだけ切り取られるということを避けるために長くすることもある。いずれにせよ「勇気」の問題とかいう時点で文章技術ではない。
結論を最初に書く
そういうタイプの文章があるというだけ。また、結論が常識なり読者の想定範囲にあればそれでもいいが、そうではない結論が想定されるときにこそ、文章技術が必要になる。また、文章というのは、そもそも陳腐なことを書くものではないので、結論には、おや?という違和感が読者に想定される。それを最初に持ってくるというのは、驚かすという文章技術になるのであって、結論が冒頭にくればわかりやすいわけではない。
余分なつなぎ語を削る
これは概ねそうだが、現代文章術ではこの議論は否定的な方向になっている。という議論をするのはめんどくさいが、そう。「そして」はただ接続しているのではなく、独自の含みがあり、一括文章置換的に考えるものではない。
気になる人は⇒文章は接続詞で決まる (光文社新書)
漢字は少なく
これは文章というのがまるでわかっていない。一端はれいの木下先生の本の悪影響がある。「漢字は少なく」ではなく、どういう表記ルールをもつかということ。逆にいうと、表記ルールが意識されてないで、漢字は少なくとかご勘弁なお話。
「という」を削る
これはどうでもいい話。「という」が生かされる文脈なら使うというだけのこと。ただ、現代文章では、クオート付けというのが流行しており、その代用で「という」が使われることがある。
テーマの補足を書く
これはパラグラフ構成法に依存する問題。単独のチェック項目ではない。
目的によって文体を使い分ける
「である」「ですます」を文体としている点で論外な話。文体というのは、そのレベルの問題ではまるでない。
具体的なエピソードを書く
これは修辞技術。説得術と言ってもよい。エピソードの使い方は存外に難しい。そこにどこまで読者を引き込み、そこから引き出すかという読者の意識を想定しないといけない。
しゃべるように書く
という手法もあるというだけ。ただし、書き上げたら、音読はしたほうがいい。
PREP法
という手法もあるというだけ。文章の用途による。
起・承・転・結を作る
この手の文章術にありがちなのだが、先の「結論を最初に書く」と矛盾していて、なんら違和感がないというのが、救いようがない。
ひらがな、カタカナ、漢字の変換、句読点の挿入
これも表記ルールの問題。