朝日新聞社説 普天間移設―「正心誠意」で出直そう : asahi.com(朝日新聞社):社説

 ただ、野田内閣では、玄葉外相も一川防衛相も、厳しく言えば普天間問題はまだ「素人」の域を出ない。対米協調に傾斜しがちな外務・防衛官僚の意向に過度に引きずられることのないように注意が必要だ。

 朝日新聞が「素人」の域を出ているかは、さてどうかな。
 ウィキリークスを読む限りでは、「対米協調に傾斜しがちな外務・防衛官僚の意向」といったまとまったものはなかった。

 背景には、米国政府からの強い要請がある。巨額の財政赤字を削るために、辺野古移設とセットとなった海兵隊のグアム移転経費を減らしたい議会に向けて、「具体的な進展」を示す必要に迫られているからだ。

 まあ、そうとも言えるけど、米国としては現在の普天間を使えばむしろ問題ないという状況に傾きつつあり、「米国政府からの強い要請」はむしろそれを避けたいということでもあったりする。あと、グアム移転はそう沖縄とリンクした話でもない。

 すでに米国の政府内にも、辺野古案の実現に懐疑的な声が出ている。首相はもっと現実を見据え、打開策を探るべきだ。

 というのの一案を朝日新聞が出せるかなということで、そこで黙っている朝日新聞と野田内閣はさほど変わるものではない。