朝日新聞社説 リビア―カダフィ後への支援を : asahi.com(朝日新聞社):社説

 リビア情勢はこの数カ月内戦状態になり、安保理決議に基づく軍事介入が始まった。英仏軍主導の空爆では民間地区への誤爆もあり、限界が表面化していた。今回、リビア民衆の主体的な動きで首都攻勢が成功したことで、内戦が長期化して国際社会が泥沼に入ることが避けられたともいえる。人道目的の軍事介入における反省としたい。

 「リビア民衆の主体的な動き」が嘘臭いが、現状についてはお見事という他はない。

 反体制派の中でも、カダフィ体制から離反した旧政権幹部や部族勢力が影響力を持つ。新しい時代を開くためには、憲法制定や選挙実施など民主化プロセスを一つずつ実現して、政治や社会の仕組みを作っていかねばならない。
 旧体制を打破して終わりではなく、これからがリビアの試練の始まりである。日本を含む国際社会の支援が求められる。

 イラクのように。