終風日報編集後記 ハンバーグ定食を考える

 トップのニュースにえぐい色の写真がある。すわっ、グロかと見ると、”東京・中野の「Sガスト」で期間限定の「チーズ&サルサハンバーグ定食」を食す!”である。それはよい。▼記事を読むと、「450円でチーズがのっかったハンバーグが食べられるのは嬉しいですねー」とのこと。カロリーは十分に摂れる。暑さにバテないためにはよい。▼外食の原価は三分の一。するとこれは150円ということか。採算は合うか。肉は100グラムだろうか。それだけで150円は行きそうだが、おそらく肉の原価はその半額だろう。▼セブンイレブンのプレミアムハンバーグが260円ほど。なんどか食べているがそれなりにおいしい。ドミグラソースが決め手なので、チーズやサルサを載せるとバランスが悪いが、これにパックご飯を付けても、一食あたりにすると350円程度。ふむふむ。▼外食が人件費を抜きにして合理化されれば、その分の中抜きの商品はコンビニでも販売できる。ファミリーレストランのメニュー程度であればコンビニが優るのが理というもの。それでいいのかと反射的に思うが、現実としてはそれでいいに違いない。▼なにがうまくはないかと言えば、「ひとりはうまからず」である。ひとりで食うもはうまいものではない。いや、ラーメンはひとりで食べたいこともある、男と女に疲れたときとか。