終風日報編集後記 「生き延びさせる力」
トップニュースを開くとほとんど空っぽのページだった。それでもグロ写真が掲載されているよりはマシだと苦笑する。Paper.liの編集能力は低い。▼アルファブロガーでもありパールというコンピューター言語の推進者でもある小飼弾さんのエントリー「生き延びさせる力」がトップに並んでいたので読んでみた。残念ながら私には皆目わからない。引用されている内田樹先生のエントリーも同様。ブログの世界では話題のテーマだったのだろうかと妙な気がしていたら、2005年のエントリーであることに気がついた。▼お題である「生き延びさせる力」は結果的に生き延びてきた人にしてみるとひと言ふた言、言ってみたい気もする。私など説教を垂れそうである。だが、2005年の「生き延びさせる力」と2011年の「生き延びさせる力」は同じだろうか。▼垂れてみよう、私には同じとは思えないからだ。なによりそれは「力」といったものではないように思えるからだ。今のこの日本の状況で自分を結果的に生き延びさせているのは、小さな楽しみである。半径1メートルの生活と言ってもいい。それでよいのか、そこの圏内ですら苦しむ人をどうするのかと問われるなら、わからないとしか言えない。だが、私は私の小さい世界の楽しみをよすがに生きている。