産経新聞社説 【主張】「核抑止力」発言 首相は何を学んできたか+(1/2ページ) - MSN産経ニュース

 菅直人首相が原爆犠牲者追悼に訪れた広島、長崎で「核抑止力の必要がない世界を目指して努力したい」と発言、核抑止力のない世界に向けて取り組む考えを示した。
 首相は昨年の広島平和記念式典後の会見では、「国際社会に不確実な要素がある中で核抑止力は引き続き必要」と語っていた。1年で全く逆といえる認識に転じたのはどういうことか。
 中国や北朝鮮は核やミサイル能力を増し、10日も北が黄海で砲射撃訓練を行い、韓国軍が対応射撃する事件が起きた。日本周辺の脅威は増大し、抑止の必要も高まる一方だ。にもかかわらず、思いつきのように「核抑止力の必要がない世界」とは、非現実的で無責任といわざるを得ない。核を含む拡大抑止力(核の傘)を日本に提供する米国の不信感も招きかねない。首相は抑止と防衛の基本を根底から学び直してもらいたい。

 これは残念ながら産経の言うとおり。