毎日新聞社説 社説:シリア 見過ごせない人道危機 - 毎日jp(毎日新聞)

 シリア問題を取り上げただけよい。構図の読みもこんなところ。

 特に中部の都市ハマでは政府軍が電気、電話、インターネットの接続などを遮断し、約80万人の都市を包囲して反政府勢力を攻撃しているという。82年の「ハマの虐殺」の悪夢がよみがえったようだ。
 この虐殺事件は、現大統領の父ハフェズ・アサド大統領(故人)の代に起きた。ハマを拠点とするイスラム勢力を掃討すべく政府軍が猛攻を加え、女性や子供を含めて死者は数万人規模に上ったとされる。

 まあ、当初から予想されたこと⇒シリアの複雑な現状: 極東ブログ
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 シリアは社会主義の流れをくむバース主義の国である。と同時に、アサド政権はイスラム教の少数派アラウィ派を支持基盤とする。アサド政権が倒れれば、多数派のスンニ派が権力を握って社会構造が激変するのは目に見えている。後継政権の性格や政策も予測がつかない。

 まあ、そう。

 激動を恐れてばかりもいられないが、安定的な政権移譲に越したことはない。米欧は、リビアに続いてシリアでも軍事行動を起こすことはできまい。唯一現実的な選択肢は、米国がエジプト、サウジアラビアなどの地域大国と協力しながらアサド大統領に退任を促すことだろう。ロシアや中国との協力も欠かせない。

 どうだろうか。エジプトは事実上瀕死、サウジはアラウィ派の問題で関与すると微妙。ロシアはシリア問題で国際社会の足を引っ張っている。中国は出てくるわけない。というか、シリアは北朝鮮と核問題でつるんでいてここに中国の一部が関与している疑念もある。