まあいい本セレクトしているとは言えるんだけど

 ⇒よく考えるための10冊/思考技術のためのプラチナ・クラシックス 読書猿Classic: between / beyond readers
 ⇒はてなブックマーク - よく考えるための10冊/思考技術のためのプラチナ・クラシックス 読書猿Classic: between / beyond readers
 例えばデカルトの「方法序説」はこう。

 西洋の中世あたりには「哲学」は「問題」の形になっていた。
 あらかじめ「問題」が用意されていて、これらの「問題」を「決まった手続き」で考えることだけが、本当に考えること(哲学すること)だとされていた。
 デカルトはそんなことはやらなかった。
 そうすることが「哲学すること」だとしたら、そんな哲学を「つづける」ことなどデカルトはしなかった。
 デカルトがやったのは、「つづける」こととは反対に「はじめからはじめる」ことだった。
 彼は「問題についての思考」なんかでなく、自分がどうやって「本当に考えること」をはじめたか、どうやって「はじめる」に至ったかを述べ書いた。
 「どうやったか」が彼の哲学であり、それ故にデカルトの(そして近代の)「はじまりの書」には「方法」の名が与えられる。

 間違いが書かれているわけではないのだけど、実際に読んでみるとわかると思うのだけど、現代人からするとスコラの素養みたいのがないと用語やなぜデカルトがそう考えたのがよくわからないと思うのだけど。
 参考⇒[書評]反哲学入門 (木田元): 極東ブログ