晴れ

 6時少し前に目が覚め、昨晩仕込んだドゥーを冷蔵庫から取り出す。おそかりし。圧力容器と格納容器からドゥーはあふれ出ていた。二酸化炭素小爆発もあったもよう。これで冷蔵庫から出ていたらキッチンに拡散していただろう。あわてて小麦粉の投下をはじめる。
 昨日、再読していた中島敦の「光と風と夢」を読了。今回は、主にi文庫で読んでいた。昨日は出先で暇な時間があり、アンドロの縦書きビューワでも少し読み進め、あやうく読み切るところ、自分を抑えて帰宅後に読了。わなわなと体が震えるといった青年期のような感動はなく、号泣というのでもないが、心の深いところにずーんと一発くらってなんか半分廃人状態だった。以前読んだときは、名作であっても技巧的だし冗長な感じがしたものだったが、今回は感動に感動を重ねて読んだ。意外とSFに近い作品なのかもしれないし、批評を含んだポストモダン作品でもあると感心もした。すごい人だなというとこれは彼自身の遺書でもあったのだろうとところどころうめき声が自分でも漏れた。
 すっかり電子書籍に慣れてしまった。数タッチで大辞林で語彙が確認できるのも便利。