日経新聞社説 市場が迫る米財政赤字の削減  :日本経済新聞

 米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が米国債長期格付けの見通しを「安定的」から「弱含み」に引き下げた。財政健全化の圧力が米国にかかる。米政権は財政赤字の削減を急ぎ、市場の信認を維持すべきだ。
 S&Pが米国債の格付け見通しを引き下げたのは初めてで、債券・株式市場が反応した。実際の格付けは最上位の「トリプルA」に据え置いており、2年以内に格下げする確率が3分の1を超えるという。
 背景にあるのは米国の財政悪化だ。2011会計年度(10年10月〜11年9月)の財政赤字は過去最大の1兆6450億ドル(約136兆円)に膨らむ。金融危機後に打ち出した景気対策の負担が大きい。

 米国では大きな話題でしたね。