朝日新聞社説 震災と暮らし―一冊の本とボールの力を : asahi.com(朝日新聞社):社説
爆笑。
被災した人に必要なものは。
水。食べもの。安心して眠る場所。暖房。医薬品。ガソリン……。
どれもまだまだ、十分ではない。全力で不足を埋めなければならない。
それらを追いかけて、届けたいものがある。
心を柔らかくしたり、静めたり、浮き立たせたりするもの。想像の世界へ誘ったり、考えを深めたり、元気がわくのを助けたりするもの――文化とスポーツだ。
え? プロレス?
選抜高校野球はテレビ中継の時間短縮など、節電と共存しながら開催している。被災地の学校も甲子園にやってきた。白球を追う若者の姿に、力を得た人も多いに違いない。
心に届くもの。それが苦難の時代を生き抜く糧になる。