読売新聞社説 米高官沖縄中傷 同盟関係損なう不穏当な発言 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 米国務省ケビン・メア日本部長が昨年12月、沖縄県民について「日本政府に対するごまかしとゆすりの名人だ」などと発言していたことが明らかになった。
 カート・キャンベル国務次官補は、「報道内容は正確ではないし、米政府の見解を反映したものではない」と釈明しながらも、日本側に謝罪する意向を示した。

 「報道内容は正確ではない」は依然そのまま。

 メア部長発言は、沖縄を訪問する予定の米国大学生に対する講義の中で出たものだ。オフレコが条件だったという。

 これだが。
 ⇒メア氏発言:「オフレコ指定なし」聴講の学生と教授が反論 - 毎日jp(毎日新聞)

メア氏側が「講義はオフレコだった」と主張しているのに対し、「オフレコの指定はなかった」と反論。

講義当日は「誰も録音しなかったが、メモを取ることは止められなかった」という。

 これがオフレコではないということになるか微妙。少なくとも、メア氏はオフレコの認識を持っていただろうし、録音されない確信は持っていただろう、とは言えそう。

 同大3年(米国政治専攻)のトリー・ミヤギさん(20)によると、発言録は参加した5人の学生のメモを突き合わせる形で作成。

 これが逆に客観性を損なうことになる。証言の信憑性は各人が別資料を出して、その相違を三者が判定するところにある。
 現状だと、この5人の政治的な意図を加味したかたちの証言になってしまい、むしろ信憑性が下がる。
 新聞社なら、この講義の参加者全員に取材をして、その異同からどのような発言なのか推定し、メア氏が違うというならその異同を延べ、その後に、意見を出すべき。
 現状ではジャーナリズムの自殺。