毎日新聞社説 社説:スーダン南部 独立後は共存共栄で - 毎日jp(毎日新聞)

 よく書けている。

 とはいえ、きれいごとでは済まない現実もある。米国の和平工作の背景には南部の石油資源への思惑もあったはずだ。スーダンでは中国が活発に油田開発を進めている。米国が「テロ支援国家」に指定するスーダンに対し、中国は不自然なまでに肩入れしてきた。米国はアフリカ大陸で資源確保に走る中国に焦りを覚え、親米の空気が強いスーダン南部の独立を推進したとの見方も強い。
 バシル大統領はスーダン西部ダルフール紛争での「戦争犯罪」に関して国際刑事裁判所から逮捕状が出ている身だ。スーダンは米同時多発テロの首謀者ウサマ・ビンラディン容疑者が一時滞在し、98年には米国のミサイル攻撃を受けた。米国はバシル政権が南部独立に協力的なら2国間関係の改善を図る方針だが、ダルフール問題に目をつぶるような政治的取引は禁物である。

 まあいろいろあったけど毎日新聞は白戸記者のおかげでここの水準は保たれているという印象はあるな。記者というのはすごいもんだな。