日経新聞社説 財源が見えぬB型肝炎救済  :日本経済新聞

 厚生労働省によると、対象となりうるB型肝炎の患者は全国で約3万3千人、未発症者は約40万人。札幌地裁の所見に沿って和解が成立し、すべての患者や未発症者が提訴し和解すると仮定した場合、当面の5年間で約1兆1千億円が必要になる。
 その後の25年間に、未発症者の10〜15%で症状が表れ、病状が重くなる患者も出てくると想定すると、さらに約2兆1千億円が要る。計3兆2千億円は、国民1人当たり2万6千円ほどの負担になる。

 まあね。

 ただ、次世代にも引き受けてもらう大きな額である。どこまでの負担が妥当で、どう賄うのか。30年にわたり担う国民に財源を明確にせず、国が支払いを約束するのは無責任ではなかろうか。まして、この支出を短絡的に増税に結びつける発言が政府から聞こえるのはおかしい。

 大丈夫、民主党のやることだから。