日経新聞社説 朝鮮半島の緊迫に備えを : 朝鮮半島の緊迫に備えを  :日本経済新聞

 北朝鮮の行動は、民間人に対する冷酷な軍事攻撃もいとわないことを改めて示した。軍事演習に伴う偶発的な衝突といった不測の事態が起きることも完全には否定できない。
 外務省によると、韓国に在留する邦人はおよそ3万人。砲撃があった延坪島と、多くの邦人が暮らすソウルとの直線距離は約110キロメートルにすぎない。民間企業の間では韓国出張を自粛する動きも出始めている。
 政府としては事態がさらに緊張する可能性も見越し、万全の対策を期してほしい。米国、韓国と緊密に連携して情報収集に努めるとともに、韓国の在留邦人の退避方法もしっかり詰めておかなければならない。
 危機が広がった場合、邦人をすみやかに退避させるため、政府が民間機をチャーターする事態も考えられる。必要があれば、現行の自衛隊法に基づき、自衛隊の輸送機などを派遣し、邦人を運ぶことも法的には可能だ。

 まあ、そういうことなんだけど。