朝日新聞社説 学級・考―窓を開け、風を入れよう : asahi.com(朝日新聞社):社説

小5、小6ともなると、運動のできる子、苦手な子、アニメ好きの子といった小グループに分かれ、違うグループの子との接触はほとんどなくなる。中学では、同じクラスで「あの子の名前何だっけ?」も珍しくない。

 そんな感じはする。

 小さな孤島で羽を寄せ合い、傷つくのを恐れる。学級や学校はいまやストレスいっぱいの空間かもしれない。我慢を重ねた感情はときに破裂し、暴力になり仲間や教師に向かう。グループ内では誰かに「いじられキャラ」を演じさせ、発散する。いじめにエスカレートしても、外からは見えにくい。
 のびのびとした人間関係を築く力はなぜ、こんなに弱ったのだろう。
 多くの教師や研究者が指摘するのが家族と地域社会の変容だ。兄弟、祖父母、近所のガキ大将、地域の大人。そうした異質な人とふれあう機会がめっきり減り、子どもは他者との関係のつくり方が未熟なまま、学級集団に放り込まれる。様々な問題行動の背景を、こうとらえることもできよう。

 昔も別にのびのびしたわけでもないし、地域社会の変容はあると思う。
 ただ、その先の朝日新聞の考えは違うと思う。

 増えた先生を臨機応変に組みあわせ、1学級を複数担任にしたり、子の状況に応じて学級の人数を考えたり。学生や地域のボランティアが入り、子どもとの斜めの関係を持ち込むことが有効だ。違う学年との交流授業や運動会といった行事も、大事にしたい。

 学校を小さくしたほうがよい。子供たちを多元的な関係のなかに取り入れるようにしたほうがよい。少なくとも、子供をまさに「供」というように、上下関係の集団のなかで自律性を持たせるほうがよい。
 ⇒赤塚不二夫のこと: 極東ブログ