朝日新聞社説 カネミ油症―政治の力で被害者救済を : asahi.com(朝日新聞社):社説

 この件もよくわからない。

 被害者らはカネミや国を訴えたが、87年に最高裁で和解が成立、国への訴えは取り下げられた。行政の責任を認める司法判断がない以上、賠償などの措置には応じられないというのが、今の国の立場だ。だが、このまま放置できる問題だろうか。

 また、裁判当時はPCBが原因と考えられていたが、その後、ダイオキシンを直接食べた被害事件だとわかった。人類が経験したことのなかった化学物質による大量中毒である。
 カネミは、経営難で資力がないとして和解で確定した賠償金さえ支払いを怠り続けているのが現状だ。
 こうした事情を考えれば、国も救済に乗り出すべきではないだろうか。水俣病などでは、国は被害者救済の観点からなにがしかの恒久的な対策を講じている。カネミの被害者には何の対策もないというのではおかしい。

 民主党にきちんとした案があれば超党派で取り組めないこともないと思うが。