日経 春秋

訪ねてみれば、どこへ行っても基地のフェンスが壁のように立ちふさがった街だ。車があふれかえり道路混雑が激しい。人口密度は名古屋市並みという。普天間の危険性とは、つまりこんな状態を指すのだろう。沖縄戦のときに米軍が飛行場を造って65年。周辺には人家が密集し、事故と隣り合わせの基地である。

 それ内地の幻想だと思う。それというのは、「沖縄戦のときに米軍が飛行場を造って65年」とかね。実は戦後は撤去の方向だった。それを朝鮮戦争のとき、日本は名目独立したからということで米政府下の沖縄に、岐阜と山梨の海兵隊を移転した。本土からもってきたものですよ、戦後ね。

きょう23日は、その沖縄戦が終わった日だ。戦中も戦後も大きな負担を引き受けてきた小さな島がまた揺れるなかで、菅直人首相が「慰霊の日」の式典に出席する。

 これも幻想だと思う。
 ⇒「慰霊の日」に思う雑感: 極東ブログ
 まあ、それをいうなら終戦の日も幻想。
 ⇒終戦記念日という神話: 極東ブログ
 いわゆる右翼なんかどうでもよいけど、いわゆる左翼さんたちがこの手の幻想の上に依然として載っているというのはどうなんだろとは思うけど、まあ、右派左派幻想の歴史がお好きだ。