朝日新聞社説 子ども手当―満額支給にこだわるな

 子ども手当として配ったお金が本当に子どものために使われるのか。「2万6千円」の根拠は何か。さまざまな疑問も置き去りだ。このまま突っ走っていいはずがない。

 これが明確な理由はわからない。2005年の公約では半額だった。
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岡田代表「仕事との両立がかなわない、あるいは経済的な理由で、産みたくても産めないと言う人たちの悲痛な声が、与党にはきこえていないのではないか。月額1万6000円のこども手当は、ヨーロッパの水準から見ればけっして高いものではない。われわれは財源の裏付けも持って、この制度を必ず実現することを約束する」

 もとから半額で息切れくらいの政策だったはずだが、なぜ倍額になったかという明確な理由がわからない。
 問題は、2.6万円だと増税よりメリットになるという話だったが、その半額だと増税とのバランスが見えない。おそらくかなりの税負担になるばらまきということになるのではないか。
 いずれにせよ、民主党マニフェストの目玉はつぶれた。