朝日新聞社説 ユーロ危機と日本―信用の崩壊を食い止めよ

 大理石の階段は、ときにつるっと滑る。一歩ずつ太陽に近づくように、暑さが増していく。
 古代ギリシャ文明の遺跡アクロポリス。標高156メートルの丘にパルテノン神殿がそびえ立つ。眼下にアテネの白い街並みが広がる。
 神殿の建設を進めたペリクレスは、都市国家アテネの民主政を完成させた政治家だ。2500年前に哲学や芸術が花を咲かせ、民主主義の源となったギリシャは今、世界経済を脅かす震源となっている

 笑った。この書きぶりからすると現地に行かれたのだろうと思う。私も夏場に行ったことがあるからわからないでもないし、あながち嘘でもないが、まあ、こう書くもんかない。アクロポリスは裏から回れば木陰もあったように思う。眺望は美しいが「眼下にアテネの白い街並みが広がる」か。プラカが?

 ギリシャは2001年にユーロ圏に入り、財政赤字を一定の水準以下に抑えるという共通の義務を負った。ところがこの国は、財政赤字を低く見せかける操作をしていた。
 そうとは知らない国外の投資家や銀行はギリシャを信用し、安い金利国債を買ったのだ。
 すでに長年、大きな問題を抱えていた。公務員の数が多く、年金の水準は異常に高い。政治家は腐敗し、政府の規制は不透明だ。税金逃れが横行し、産業は一向に育たない。

 笑った。この書きぶりだと不正が最初にある。問題化の経緯からすると、その論法もわからないではないが、構造的な問題があってそれに輪を掛けたということ。

 どうやって相互不信を解消するか。いま、世界経済を救うキーワードは「信用の回復」である。
 放漫財政の国をなぜ支援しなければならないのか。ユーロ圏の中核であるドイツの国民の間で、ギリシャへの支援に不満が噴き出した。

 「信用の回復」ってキーワード化して一般化論に接続しているけど、この「信用」は経済的な意味。

 ロンドンの金融街で働く日本人が、こんなことを話していた。
 政府の借金残高を、その国の経済規模と比べたグラフを作ると、たいがいの先進国では、デコボコになる。借金が増えると、減らそうと努力するからである。
 ところが日本だけは、長い自民党時代も昨年の政権交代後もずっと右肩上がりで借金が増えてきた。「一番心配なのは、日本という国が、問題点をわかっていながら改革ができない国だと思われ始めていること。そこがギリシャと似ているのではないか」
 ギリシャは、国際的な信用を回復するために、増税や年金カットに踏み出した。そのせいで当面、景気も暮らしも悪化する。大量の失業と、社会のきしみは計り知れない。

 笑った。「ロンドンの金融街で働く日本人」誰?
 まあ、がんばれシバキ主義
 朝日新聞毎日新聞みたいにお笑い路線になったのかな。