佐藤慶、死去

 ⇒asahi.com(朝日新聞社):俳優の佐藤慶さん死去 81歳、渋い声、ニヒルな演技 - おくやみ・訃報

 大島渚監督の映画などでニヒルな演技を見せた俳優の佐藤慶(さとう・けい、本名佐藤慶之助〈さとう・けいのすけ〉)さんが2日午後4時19分、肺炎のため東京都内の病院で死去した。81歳だった。近親者のみで密葬を営んだ。喪主は長男純さん。

 長寿だったと言えるのではないかな。

 映画デビューは59年、小林正樹監督の「人間の条件/第3・4部」。インテリ脱走兵の役で鮮烈な印象を残した。翌年、大島監督の「青春残酷物語」に出演。以後、「太陽の墓場」「日本の夜と霧」(ともに60年)、「白昼の通り魔」(66年)、「絞死刑」(68年)など60〜70年代の多くの大島映画に出演し、小松方正戸浦六宏らと並んで欠かせない存在となった。屈折した悪役を得意とする性格俳優として活躍した。
 71年には同監督の「儀式」と黒木和雄監督の「日本の悪霊」でキネマ旬報男優賞を受賞。小林監督や新藤兼人監督作品への出演も多く、81年の武智鉄二監督「白日夢」では大胆な性的演技で話題を呼んだ。

 ま、そういうことなんだけど、こういうすごみのある俳優はもうちょっと出てこないんじゃないかな。