鳩山さん、ダウト。

 ⇒YouTube - 鳩山総理大臣「最低でも県外は公約では無く、私自身の発言」
 ⇒asahi.com(朝日新聞社):「公約は選挙の時の党の考え方」4日の鳩山首相(2) - 政治

【公約違反の責任】
 
 ――(最低でも県外という)公約を覆したことの政治責任はどう考えるか。
 
 「公約、という言い方はあれです。私は、公約というのは選挙の時の党の考え方ということになります。党としては、という発言ではなくて、私自身の代表としての発言ということであります。その自分の発言の重みというものは感じております。ただ、やはり、今、先ほどから申し上げておりますように、普天間の危険性の除去と、それから沖縄の負担の軽減というものをパッケージで考えていくときに、どうしても一部ご負担をお願いせざるを得ないというところ、これからもしっかりと皆さん方との意見交換の中で模索をして、解決をして参りたいと思っています」

 今回のマニフェスト上は明記されなかったけど、マニフェストの各論である沖縄ビジョンでは明記されとりますがな。
 ⇒民主党:民主党・沖縄ビジョン(2008)
 PDF⇒民主党・沖縄ビジョン(2008)

民主党は、日米安保条約を日本の安全保障政策の基軸としつつ、日米の役割分担の見地から米軍再編の中で在沖海兵隊基地の県外への機能分散をまず模索し、戦略環境の変化を踏まえて、国外への移転を目指す。

3) 普天間米軍基地返還アクション・プログラムの策定
普天間基地辺野古移設は、環境影響評価が始まったものの、こう着状態にある。米軍再編を契機として、普天間基地の移転についても、県外移転の道を引き続き模索すべきである。言うまでもなく、戦略環境の変化を踏まえて、国外移転を目指す。
 普天間基地は、2004 年8 月の米海兵隊ヘリコプター墜落事故から4 年を経た今日でも、F18 戦闘機の度重なる飛来や深夜まで続くヘリの住宅上空での旋回飛行訓練が行われている。また、米国本土の飛行場運用基準(AICUZ)においてクリアゾーン(利用禁止区域)とされている位置に小学校・児童センター・ガソリンスタンド・住宅地が位置しており、人身事故の危険と背中合わせの状態が続いている。
 現状の具体的な危険を除去しながら、普天間基地の速やかな閉鎖を実現するため、負担を一つ一つ軽減する努力を継続していくことが重要である。民主党は、2004 年9 月の「普天間米軍基地の返還問題と在日米軍基地問題に対する考え」において、普天間基地の即時使用停止等を掲げた「普天間米軍基地返還アクション・プログラム」策定を提唱した。地元の住民・自治体の意思を十分に尊重し、過重な基地負担を軽減するため、徹底的な話合いを尽くしていく。

 沖縄ビジョンのこの点についての改訂はない。
 つまり、事実上の党公約ですよ。
 
 でも、鳩山さんご自身が「自分の発言の重み」というのだから、辞任されるのでしょう。そして、首のすげ替えで逃げてはいかんと自民党を批判してきた民主党のことだから、これで解散、衆院選挙ということ。