朝日新聞社説 高速値上げ―造るためでは情けない

 夜間や通勤時間帯の各種割引も廃止されるので、日常的に近距離を走る利用者にとっても負担が増す。全体としては、値上げ改定だ。
 前原氏は、改定で現在の複雑な割引制度がわかりやすくなり、交通の集中による渋滞も緩和できるとしている。 だが、改定は本当は何のためか。
 地球温暖化対策や、利用者の負担を増やして税金の投入額を減らすためというならまだ分かる。だがそうではない。実質値上げ分は高速道路の建設費に回される。それが狙いだと見られても仕方ないのだ。
 高速道路会社には、将来の料金割引のための財源として投入された税金が約2.5兆円残っている。新料金を導入すれば、このうち約1.4兆円を道路整備に回せるようになる。対象は、昨秋の鳩山政権の発足に伴い凍結した東京外環道や地方路線の4車線化拡幅工事などだ。
 建設が必要な道路なら、堂々と政府予算案に盛り込めばいい。国会の監視の目をくらます不透明なやり方では、国民の理解など得られない。

 民主党はもう毎日が四月馬鹿⇒民主党の成長戦略は新たなる道路建設にあった: 極東ブログ