あーそういう文脈でしたか

 韓リフ先生がしこたまアリストテレスを読まれているらしいのでなんだろと思ったら。
 ⇒2010-03-20 - Economics Lovers Live 需要(クレイア)の経済学
 余談めくが、マルクスも原点はギリシア哲学だっただし、スミスに至っては古典学者だった。どちらも、参照とは言えないまでもアリストテレス的な焦点はあるのだろう。
 「正義」の問題は、アキナスなんかに継がれているっぽいが、私には歯が立たない。
 テクノロジーの問題は、同じく、ギリシア哲学に根を持つハイデガーの独自思想があるが、彼には経済学的な視点はほぼない。
 でと。
 戻って。

 需要(クレイア)の経済学とは、資料2でみたように、1)生存権を保障する、2)労使間の対等な交渉を可能にする、3)政府の介入を前提にした上で市場のメカニズムを信頼する、という特徴をもっていた。つまりクレアの経済学とは、単なる経済現象の記述にとどまらず、現実の市場システムを改良し、より高度の資本主義へと変容していくテクノロジーとして、福田はとらえていた。

 これは、ローマと市民という問題ではないかなとも思う。むしろ、広義に市民権の問題ではないか。それと、ローマ「帝国」と言われるけど、レース・プーブリカ(res publica)自体が財産の概念から来ている。「公」それ自体の財産性というのが原点にあって、そこから展開しているのではないか。
 英語圏ではどう理解されているんだろうとぐぐったら
 いきなり⇒ARISTOTLE AND ECONOMICS
 けっこうきちんと研究済みの印象はあり。