驚くのは、69年の財務官らによる秘密合意について引き継ぎが行われていなかったことだ。このため今回の調査で沖縄返還後25年をすぎた時点でも担当者は無利子預金の意味を理解していなかったことがわかった。さらに、我部政明・琉球大教授が98年に疑惑を指摘した論文を発表した際も担当者は反応できなかった。巨額な公金の管理としてあまりにもいいかげんと言うしかない。99年に日銀が米側に照会することがなければ巨額の無利子預金がさらに続いていた可能性すらあるのだ。
まあ、これはそうでしょう。というか、この部分も公開されてよかったと思う。