毎日新聞社説 社説:ネット攻撃 残念ですまない問題も - 毎日jp(毎日新聞)

 経過はこうだ。バンクーバー冬季五輪のフィギュアスケート女子で金メダルを獲得した韓国の金妍児(キムヨナ)選手を中傷するなどの書き込みが「2ちゃんねる」に行われた。反発した韓国のネットユーザーが、独立運動の記念日に合わせて集中的にアクセスし、掲示板がまひ状態となった。
 また、これに対抗しようということなのだろう。竹島(韓国名・独島)の領有権を主張する韓国のサイトが日本から攻撃を受け、接続障害が起こったという。

 双方が悪いの話に落とし込んでいるが、後者のほうは私は確認していないので、こうした立論でよいのかわからない。

 電気料金が安いうえ空調のコストも低いところに巨大なデータセンターがつくられている。地球温暖化問題に対処するためのコスト負担を電気料金に傾斜してかけ過ぎると、ネット関連の情報産業の海外流出につながりはしないだろうか。
 「2ちゃんねる」への攻撃は、こうした点についてどのように対処したらいいのかについても、私たちに問題を投げかけている。

 まず、これは「倫理」の問題とは切り離すべきだろうと思う。そして、私の率直な意見としては、技術の問題だと思う。攻撃は技術的に想定されるからだ。
 そして、この指摘のように、チープであることに絞り込むと、それはまたそれで話がずれているようにも思う。というか、この社説はそのずれをすでに示している例のように思った。