朝日新聞社説 民主党の暗部―えぐり出し早く手を切れ : asahi.com(朝日新聞社)

 我ながら矛盾しているとは思うのだけど、「民主党の暗部―えぐり出し早く手を切れ」とは思わない。どんな政治集団でも暗部は必ずあるから、それをどう管理するか、その手管を見たいと思う。

 民主党小林千代美衆院議員の陣営が、北海道教職員組合から違法な選挙資金を受け取ったとされる事件で、北教組の幹部ら4人が逮捕された。
 民主党と労組の関係は切っても切れない。小林氏に限らず、労組に資金や票を依存する議員、候補者は数多い。選挙を取り仕切る小沢一郎幹事長は、連合との関係を最重視してきた。
 その意味で、今回の北教組の事件によって白日のもとにさらされたのは、民主党が構造的に抱えこんでいるかもしれない闇の部分である。
 鳩山由紀夫首相や小沢氏の問題と比べ登場人物は小粒でも、事柄の深刻さはまさるとも劣らないといっていい。

 私が民主党をある程度認めるとしたら、それが劣化自民党であることだ。もちろん、こんな劣化自民党なんてくだらねえとも思っている。そこは私は矛盾している。でも、そこは両義的だ。
 清廉な政治というものは人を酔わせる。そこに酔ってはいけないと思う。ダメの部分からどう最善の結果を出すか。司直の作業は粛々と進めばよいことで、民主党は仕事に専念されたらよいと思う。まあ、その結果をどう予測するかというと暗澹たるものがあるが、それは今回の話とは別だ。