民主党政権、新規国債53.5兆円

 ⇒asahi.com(朝日新聞社):新規国債53.5兆円 今年度税収36.9兆円 財務相 - 政治

 国の2009年度の税収(一般会計分)は、当初見込みを9.2兆円下回る36.9兆円に落ち込む見通しとなった。この穴埋め分と、2次補正予算の財源として国債を発行するため、新規国債の発行額は計53.5兆円に達し、過去最大。終戦直後の1946年度以来、国債発行が税収を上回る事態となる。

 日銀買い取りの裏はできているということか?

 国債発行額は当初33.3兆円を見込んでいたが、麻生政権の大型経済対策などで10兆円超を積み増して44.1兆円を発行する計画だった。これまでの最大の国債発行は、自らを「世界一の借金王」と呼んだ小渕恵三首相時の99年度(決算ベース)の37.5兆円。09年度はこの1.4倍超に達することになった。

 10年度予算案概算要求は95兆円。そこに来て、今年の税収は36.9兆円。
 来年は税収が増えるから大丈夫?
 わからん。
 いつもの鳩山ブーメラン⇒鳩山由紀夫「国債発行はバカな政治」 2009年8月19日の街頭演説

国債というものをどんどん発行して、最後に国民の皆さんに負担を求める。こんなバカな政治をやめたいんです。みなさん。

 民主党柳澤光美議員⇒民主党:【参院決算委】ムダ遣い廃止に向けて抜本改革を 柳澤議員

柳沢議員は、「このような財政状況は個人でいえば確実に自己破産、企業なら倒産である」として、首相の危機感の欠如を問題視、プライマリーバランスが黒字化しても国債残高だけは積みあがっていく状況を指摘した。そのうえで、2011年のプライマリーバランス黒字化達成への認識をたずねると、福田首相は実現に向けて野党に協力を要請、あわせて政府のムダな支出排除を行っていく覚悟を述べた。

 かつての民主党民主党:「小泉さんも当然賛成?」〜国債発行額を年30兆円以下に抑制する法案を提出
 ちなみにFT⇒日本の財政の脆さ 少子高齢化という時限爆弾 JBpress(日本ビジネスプレス)

 経済の「健全な回復」という望ましい前提に基づいた内閣府の予想でも、日本がプライマリーバランスを均衡させるためには、2012年以降、社会保障費を除くすべての支出を名目ベースで据え置かなければならない。つまり、実質ベースで支出を大幅に削減しなければならないということだ。
 この比較的楽観的なシナリオでさえ、現在5%の消費税を2011年から2015年にかけて年に1%ずつ引き上げていくことを前提としている。消費税の税率引き上げは自民党内では意見が割れる政策で、民主党は反対している。実際、民主党マニフェスト財政赤字に触れさえしなかった。

 しかし、赤字は永遠に無視することはできない。日本政府の債務比率が前回GDP比200%を超えたのは、第2次世界大戦中のことだった。それに続くハイパーインフレは、政策立案者のトラウマとなり、年金と貯蓄で暮らす高齢者は晩年、生活に苦しむことになった。
 そんな財政問題の帰結が少しでも繰り返されるようなことになれば、日本の高齢者にとっては、一回り小さい銀の杯よりはるかに大きな打撃となる。

 
追記
 しかし市場は⇒時事ドットコム:国債発行額53兆円にも反応薄=長期金利は低下−東京市場

 税収の落ち込みによる国債増発について、クレディ・スイス証券の河野研郎債券調査部長は「10〜11月の金利上昇局面でさんざん話題になった。市場参加者にとっては認識済み」と話す。<<