晴れ

 米国は今時分感謝祭だろうかと思う。昨晩スヌーピーのロゴの情報を見かけたが、実際にGoogleのロゴとしては見ることができなかった。なぜだろう。夢はいろいろ見たようだが、今朝も喧噪のなかで消えていった。が、夢の終わりというか、目覚めるころのつなぎめで、ある歌を聴いていた。外部から聞いているのではなく、私の記憶が再生しているのだろう。加藤登紀子の歌だった。懐かしく聞いていた。
 YouTubeにあるだろうと見ると見るとある。
 ⇒少年は街を出る/加藤登紀子

朝焼けのこの街を一人出かけてゆく
片手に荷物をさげ口笛吹きながら
 
見知らぬ風に吹かれて道は遠く続く
別れの手紙を残し少年は街を出る
 
住みなれた街のすみずみ歩いて別れを告げ
好きだった橋にもたれて花を一輪投げた

 夢のなかで聞いていた彼女の曲はもう少し声が低かった。近年のおときさんの声を無意識に合成していたのだろうか。
 YouTubeの歌を聴いていると、「吹きながら」「手紙を残し」の「が」の音があまり鼻音化されず耳に痛い。「が」をこんなふうに歌うのはユーミンくらいなものかと思ったが、そうでもない。
 YouTubeにはジャケ写真があり、当時のおときさんがいるのだが、背景の建物は品川駅だろうか。渋谷ってことはないよなと戸惑う。羽田ではないと思う。

 71年の歌で43年生まれのおときさんは、28歳だろうか。藤本敏夫との獄中結婚が話題になった。
 ジャケを見ると、B面が琵琶湖周航の歌で、これは知床旅情の前だったのか記憶がはっきりしない。たぶん前だったと思う。と、本人のディスコグラフィーを見ると、71年4月に日本哀歌集/知床旅情のLPで、5月にこちらをシングルカットしている。順序的には逆のようだ。たぶん、少年は街を出るが売れると見られていたのだろう、時代的に。記憶では、知床旅情のシングルカットがあったように思うのだが、わからない。

cover
日本哀歌集(知床旅情): 加藤登紀子: 音楽
 たぶん、今の僕には聞くことができない曲だろうと思う。