朝日社説 学校図書館―知の入り口の整備急げ

 1954年施行の学校図書館法は、学校図書館を「欠くことのできない基礎的な設備」と位置づけ、小・中・高校に設置するよう定めている。子どもたちは誰でも、学校図書館でたくさんの本を読み、学ぶことができる――ことになっている。
 しかし、見過ごせない格差が地域や学校によって広がっている。
 まず本の量が不足している。文部科学省は以前から公立学校の規模ごとに図書館の本の冊数の標準を決めている。例えば18学級の小学校では約1万冊、9学級の中学では約9千冊だ。ところがそれに達しているのは小学校で45%、中学校で39%にとどまる。

 これだけど、地域の人が寄贈すればよいのですよ。しかし、この手の提案をするとネットだとかならずいろんな理屈で反論が出る。まあ、出るでしょう。目的がそこじゃないのだから。
 私も沖縄では引っ越しの度に、要りますかと地域の学校を回った。
 あのころたまたま、きかんしゃトーマスの背景に関心をもって、ええいと全巻を日英で買ったので、ひとくされ調べてからどかんと寄贈した。きかんしゃトーマスはテレビで見られているような緩和な物語ではなくなかなか深いものがあった。