毎日社説 社説:参院1票の格差 抜本改革、第三者の手で - 毎日jp(毎日新聞)

 ところが、04年の最高裁判決は5・06倍の格差を合憲としながら、現行定数配分規定に疑問を呈する裁判官が過半数を占め、「次の選挙で漫然と現状が維持されたままなら違憲判断の余地は十分にある」と是正を求めた。参院は各党議員による参院改革協議会を設置し、05年の報告書で(1)格差の大きな選挙区の再配分案(4増4減から14増14減まで5案)(2)議員1人当たりの人口が最も少ない鳥取県を別の県と合区する案(3)全国を10程度のブロックとする案などが挙げられた。参院のあり方にふさわしい選挙制度憲法改正も絡めて論議することにも言及された。しかし、公選法改正に盛り込まれたのは、現議席の変動に最も影響が少ない4増4減案で、結局5倍近い格差が残ることになった。

 メモ。