毎日社説 社説:日航と外資交渉 抜本策として十分か - 毎日jp(毎日新聞)

 チキンゲームで最初に音を上げたのが毎日。

 日航経営陣には、外資導入によって経営に厳しい目が入り、長年のタブーとも言える部分に切り込めるとの読みがあるのかもしれない。だが、それは経営力の限界を認め、自力再建をあきらめたに等しい。今後、羽田、成田両空港の発着枠の拡大で、航空業界の競争は激しくなるだけに、外圧頼みの対応は日航の今後をますます危うくし、国益を損なう恐れもある。
 完全民営化からまもなく22年。日航には「親方日の丸」の言葉がついてまわる。しかし、日航自らの努力不足だけが原因ではない。
 国、地方の政治家は実績ほしさに地方空港をどんどん建設して、採算軽視の運航を日航に押しつけた。有力者の口利きによる情実採用が横行し、そうした風土が社内の求心力と統治力を低下させた。日航の経営問題は、「フラッグキャリア」(国を代表する航空会社)の名のもとに、よってたかって都合のいいように利用し、もてあそんできたツケでもあることを忘れてはならない。

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