薄曇り

 気温はそれなりに上がるのではないか。いわゆる運動会日和というやつか。昨晩は手頃な音楽をいろいろ聴いていた。私は懐かしい音楽を聴くというのがきらいなのだが、このところ少しそうした思いを緩めて聴いてみる。過去も去来するが過去に付随する若い気持ちも去来する。どこに過去に置き忘れられた、どこにも行かなかった未来。夢は、どこかの温泉療養みたいな施設。私は老人ではなく、30代妻一人娘一人のサラリーマンとしてそこに来ている。朝食のバイキングで、まずそうだなあとか見ている。娘が親をさけてうろうろしている。夢とはいえ、どうして自分の経験とはまったく違う、なんというのか人の経験の混信みたいなものになるのだろうか。