毎日社説 社説:衆院選、きょう公示 日本の未来を語れ 対米関係も重要な争点 - 毎日jp(毎日新聞)

 米紙ロサンゼルス・タイムズの東京支局長を務めたサム・ジェームソンさん(73)は60年秋から半世紀近く日本に住んでいるが、今の日本人は60年代の「ハングリー精神」を失ったように見えるという。経済的な目標も低めに設定されているようで、日本はもっとやれるのに、というはがゆさを覚えるらしい。
 外交も同様だ。「相手が米国でも国連でも、反対されそうだと日本は提案しない傾向がある。たとえ反対されても継続してやることです。黙っていたら、日本の気持ちは同盟国の米国だって分かりませんよ」
 前回総選挙で自民が大勝した05年は、日本が国連安保理常任理事国入りを切望しながら、よりによって米国の実質的な「ノー」で望みを絶たれた年でもあった。
 ジェームソンさんはそんな米国の態度を「同盟国の裏切り行為」と批判する一方で、最近の日本の防衛論議を憂慮する。「米国へ向かうミサイルを迎撃する能力があるのに日本がそうしないなら、日本は米国人の信頼を失い、日米同盟は実質的に終わるでしょう」

 執筆子も「日米同盟は実質的に終わるでしょう」の欧米的な感覚はわかってないのではないのか。東欧のNATOの苦悩を見ていると軍事同盟の希求とつらさが感じられるが、日本ではほとんど報道もされないように思う。
 とはいえ嘆いてもしかたない。