日経社説 目を離せぬ米金融規制改革 : NIKKEI NET(日経ネット)

 米国は大恐慌時の1930年代に銀行・証券を分離するグラス・スティーガル法や証券取引委員会(SEC)創設など規制の枠組みを整備した。ところが80年代に入ると、米国は金融自由化に大きくかじを切り、銀・証の垣根も行政裁量や裁判判決などを通じ徐々に低くしてきた。そして99年の銀・証分離を撤廃する法改正で規制緩和は完結した。
 自由化を進める一方で、監督は古い体制をほとんど残した。保険監督は州当局、銀行も国法銀行と州法銀行に分かれ、複数の監督当局が並ぶ複雑な制度だ。今回の危機では、この監督体制が機能せず金融全体のリスクを当局が十分に把握できなかったという反省が改革の出発点だ。
 改革案では、大きな金融機関の監督をFRBに一元化する。銀行、証券、保険の垣根がなくなり、世界的に金融の総合化が進むなかで、そのリスクを全体として当局が把握するのは必要なことだ。

 ごく基本だけどメモ。