はてなユーザーのブコメに心が汚れた 石垣終風 ブロガーの視点

 このはてなユーザーがどういう本心でブコメしてきたのかは、私は彼ではないので本当のところはわからない。しかしアルファーブロガー(笑)で、いまも罵倒・嘲笑の防戦に明け暮れている私としては、このブクマーが何を考えていたのかはある程度は推測できる。それはつまり、こういうことを書きたいということなのだ。
「たとえば二つの異なるグループにそれぞれ同じエントリに批判ができるような場を仕組んだ場合、二つのグループ間に相互作用はないとしても、あたかも相互作用があるかのような馬鹿騒ぎや衆愚が結果として生まれる。この全体としてはおバカにしか見えない相互調和、そしてそれによって反映される共通のひとつ乱闘場が、可能世界のうちでそれでも「最善」の世界である。この調和状態、サイバー空間が可能なうち「最善」の世界であるとされるのは、単に最もくだらないものを反映するようにすべてのはてなユーザーに強要させることは論理的に不可能であるかもしれないからだ。そこで、はてなは、すべてのユーザーが共通して鬱憤を晴らすすべての世界のうちで、最善のものを選んだ。したがってこの「最善」はありうるうちでいちばんマシという意味だから、この世界は完全ハッピーな世界ということではなくて、世界はこの程度の混乱状態がいちばんマシなのだ、という意味である。」
 予定調和の世界である。
 
inspired by 週刊誌記者の取材に心が汚れた:佐々木俊尚 ジャーナリストの視点 - CNET Japan