晴れ

 富士山は見えない。奇妙な疲れと気力がまばらになっている。夢は。女衒のような男の車に女が乗せられていく。私はそれを映画のように見ているようだ。女は売られていくのだろうか。現代のようでもあり、30年くらい昔のようでもある。光景は猥雑としている。そのうち男はいなくなり、そして乗せられていた女だったのか、入れ替わったのか、私が高校時代のOさんと向き合っている。彼女は30代前半だろうか。私が知らない彼女でもあり私はしてみると同じくらいの年か。彼女とは高校のとき少しだけ噂をたてられたことがある。警察官のお堅い娘さんで、お堅さからいえば私も似たようなもので、適当に浮いていたし、お互い色気の薄いタイプではあった。夢では彼女は暑いのか、上半身をはだけて肩と下着を見せた。私は彼女と関係を持つということなのだろうか。Oさんはもうどうでもよくなっちゃってと言う。そのあたりから夢の記憶はないのだが、しばらくして未明に目覚めた。