晴れ

 富士山が見える。今年もあと二週間かと思いカレンダーをみると二週間後は晦日。二週間というのは微妙な時間だな。
 夢は見たようだが覚えていない。このところ物事あまりくよくよ考えなくなった。その分、瞑想みたいに無意識を自然に探ることもない。よくわからない。一時期の気分的なものだろうか。
 そういえば、老いていくのがいやだなと思うことが多い。いやだからどうだという問題でもないし、人生の大半は終わったようにも思う。公園などで子連れの若いお母さんとか見ても、子連れだからお母さんに見えるだけで、そうでないと高校生くらいの娘さんかなと思ってしまう。
 年を取るのがいやだなというのは奇妙な思いで、思いのなかでは自分の心の年齢は曖昧だ。性欲とか動物的な情動に掻き乱されない平穏さみたいなものもあるが、反面それを喪失していく自分が不思議のようでもあり、そしてそれは存在としては喪失していないようにも思える。