朝日社説 安保理入り―核軍縮と平和構築に力を : asahi.com(朝日新聞社):社説

 意外とというといけないけど、これはまともな社説。

 任期中には、イランの核開発問題がヤマ場を迎えそうだ。グルジア問題を機に米ロの対立が深まる中、安保理を分断しかねない難題である。米国の同盟国で、イランとも友好関係を持つ日本は難しい判断を迫られるだろう。北朝鮮の核開発問題も、6者協議の行方次第で、安保理論議される場面が出てくるかもしれない。

 中ロに対するバランサーの役は期待されているだろう。米ロ対立というふうに捉えず、むしろロシアのアイスランド支援提起のような動きに同調してロシアとEUの関係にそれとなく配慮すべきだ。イラン問題は複雑。日本側に利権の構図があり、これと中国側の思惑で奇妙なポジション発言がときおり出てくる。イラン問題というのは基本的に石油問題とイスラエル問題。イスラエル問題についても日本側に奇妙な老朽化した支援グループのようなものがあり、たまに頓珍漢なことを言い出す。世界はいろいろ変化している。かつての正論が正論でもない。状況をよく見ていかないと。