NHKスペシャル|病の起源 第4集 読字障害 〜文字が生んだ病〜、見たよ

 ⇒NHKスペシャル|病の起源 第4集 読字障害 〜文字が生んだ病〜
 事例は面白かった。
 作りは、鶴太郎ががんばっているのはわかるけど、お子様ぽかった。

 通常、情報を統合する領域で文字を自動処理しているが、読字障害の人は文字処理をスムーズにできないのである。人類が文字を使い始めてわずか5千年、この時間の短さ故、脳は十分に文字を処理できるよう適応しきれていないのである。

 そう言い切れるかはわかんないけどね。

一方、読字障害の人には独創的な発想が出来る人や空間処理能力が高い人が多い。映画ジュラシックパークで恐竜博士のモデルになったモンタナ州立大学の考古学者ジャック・ホーナー博士も読字障害の一人。ホーナー博士は、恐竜の生態が鳥類に近い生き物であったことを証明し、恐竜研究に革命を起こした。しかしホーナー博士の読み書き能力は、小学3年生程度と言う。
人類進化が生んだ文字に適応できずに現れた病に迫る。

 「空間処理能力が高い人が多い」が随伴するわけではなく、たぶん補償的に右脳が働くか、あるいは右脳の代償として起こるか。いずれにせよ、大半の読字障害はそういうわけでもないと思うというあたりが、ちょっとお話を作りすぎ。
 見ながら、自分の脳の処理のことを思った。
 私も一種の読字障害のようなのがある。目が悪いせいもあるのだけど。いわゆる読字障害のように読めないのではなく、その逆ですごく読める。
 で、読むときの処理がどうも普通の人と違うようだ。まずいのはアウトプット時の誤字に気が付かない。読み書きの処理にフィードバックが追いつかないのかもしれない。
 あと、音読を聞くというのと読書というプロセスがどうも重層化している。読むときに複数の戦略を使っているようだ。
 この年こいて矯正もしづらいのだが、自分の能力みたいなものがあるとすればどう適正に開花させ、その欠点をどう補うべきか、なにかもう少しそういう面での教育を受けたかった気はする。学校が異様につまらなかったし。
 まあ、しかたないことかな。