金融安定化法案否決はまあ驚いたといえば驚いた

 朝ラジオを付けたらいきなりこれだものな。ブランクマンデー再来、はたまた、自分の人生で世界大恐慌っていうのを経験するのか、と。私はびんぼ人とはいえいやだからこそけっこうなカネが吹っ飛ぶかな。というより今後の世界経済および日本の経済も心配だというか、まあ5年くらいは暗い時代が続くだろう。いやそれより自分の人生が心配だな苦笑。というあたりで、人生の斜陽を迎えてしんどいこっちゃ。
 ざっとニュースを見ると、米下院がというより欧州側の不安ですでに下げているところでだめ押しになった感じはある。下げ幅でみると7%だったか。87年のブラックマンデー22.6%だったから、わあ実体経済がクラッシュとういうほどでもないし、まだ実体経済にはクッションがありそうかもだが、401kとかは終わったというか米国ベビーブーマーはきついな。雇用も悪化するだろう、というか、かなり。
 東証も下げているようだし、しかたないとはいえ、こういう局面では儲けたい人が出るので祭りはなかなかおさまらない。
 今後の見通しだが、たぶん大統領選でマケインの目はないだろうし、オバマはもうすこしマジで前倒し大統領っぽくなるだろうか。
 ⇒金融安定化法案否決、オバマ氏の指導力不足が原因=マケイン氏 | ワールド | Reuters

 下院は29日、金融安定化法案を反対228・賛成205で否決した。民主党過半数が支持したのに対して、共和党では過半数が反対した。共和党の反対票は133で、民主党の反対票は95となった。

 いろいろ言われているわりに民主党の反対票も多い。
 昨晩、ぼうっとホットワインを飲みながら、最新のロバート・サミュエルソンのコラムをプリントアウトして読んでいたが、サミュエルソンも特に卓見もないようだった。
 ⇒Robert J. Samuelson - Bankrupt Economics - washingtonpost.com
 前回の彼のコラムでもそうだが、金融安定化法案が通ったとしても、これは別段解決策というわけでもないので、そのあたり、経済のお偉いさんがよしなにやってくれこっちはぶーたれるからというスキームにワンクッション置くという意味では今回の否決はそれなりの意味があるのだろう。
 現状世界を支えているのは、日本と中国とサウジではないかなと思うが、あまり全うな感覚でもないか。
 今年の年頭には中国にクラッシュがくるかと思ったが、当たりかハズレかといえば、微妙にハズした。まあ、ハズしていいし、ハズした仕組みもなんとなくわかるし、その枠組みでいえば妥当な道を進んではいるのだろうが、米国金融でここまでの事態は想定していなかった。
 ロシアの状況や韓国経済の動向も気になるといえば気になるが、予想は立たない。
 ホットマネーの調整としてごく自然な経済運動と見ることもできるような気もするが、そう暢気に構えてどうとなるものでもないだろう。