朝日社説 米原子力空母―平和の要塞となれるか : asahi.com(朝日新聞社):社説

 朝日も変わったなという感じはあるが。

 だがそれと裏腹で、軍事力の展開が逆に緊張を高めることもある。中台関係が緊張した96年、2隻の米空母が台湾近海で示威行動をしたことは記憶になお鮮やかだ。米中関係も朝鮮半島問題も、外交と抑止力がうまくかみ合ってこそ平和につながる。

 こういう書き方は朝日変わらないなというか。このとき、中国は日本近海にミサイルを撃ち込んでいた。あのときの国内報道はきちんと地図を出さないのが多かったけど、台湾より日本の領海に近かった。
 また昨年ですら。
 ⇒極東ブログ: 台湾総統選、予想

 米国の動きだがすでに最悪の事態に備えている。共同によるロイターの孫引き報道”米空母2隻、台湾近海に 総統選に合わせ警戒態勢”(参照)より。
 

  • -

 ロイター通信によると、米国防総省当局者は19日、米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)を事実上の母港とするキティホークを含む米空母2隻が、22日の台湾総統選に合わせ台湾近海で警戒に当たることを明らかにした。
 空母は台湾海峡には入らず、台湾の東沖で訓練を行う見通し。中国から「挑発的な行動」があった場合には対応できる距離にいるという。

  • -

 
 横須賀からキティちゃんは動いている。中国側からの挑発行為を避けるためだ。つまり、米国としては中国側の挑発の可能性を視野に入れている。なぜ?

 こういう状況があった。これは米国側というより中国側の要因が大きい。
 これとか⇒極東ブログ: 今週のスケジュールは台湾海峡軍事演習?
 もう日本では忘れられているかもしれないけど。
 ⇒極東ブログ: 「反国家分裂法案」を引っ込められなかった中国
 話シフトして安全性について。

 そして、何より大事なことがある。原子力艦の安全対策だ。

 それはそうなんだが、それ以前に空母乗員の安全の規定が米国に存在しないとも思えないので、そのあたりの報道は十分ではないように思える。