朝日社説 イラク撤収―自衛隊派遣は何を残した : asahi.com(朝日新聞社):社説

 政府が撤収の方針を決めたのは、自衛隊イラクで活動する根拠となっている国連安保理決議が年内で切れるという事情が大きい。米国も駐留軍を削減する方針を打ち出した。そろそろ潮時であり、撤収しても対米関係にひびは入るまいと踏んでのことだろう。
 だが、初めからこの自衛隊派遣には無理があった。
 イラクで戦闘に巻き込まれ、「海外で武力行使をしない」という憲法の大原則に反してしまう事態もありえた。そもそも、イラク攻撃に国際的な正当性があるかも疑わしかった。

 毎度の朝日節なのだが、空自の問題とサマワの復興とは分けて考えたほうがいい。わざとごっちゃにしているのかもしれないが。

 さらに、イラク派遣に自衛隊のエネルギーを集中したあまり、それ以外の地域の平和構築活動に極めて消極的になってしまった。
 憲法の下で日本ができる協力はほかにも多くある。インド洋での給油問題に関心が集まるアフガニスタンについても、より広い視点から支援のあり方を考える時だ。

 とかいうけど、NATOが出している死者はこのところ国際問題になっている米軍によるアフガン民間人の誤爆など、日本がさらに関わっていたらかなりきつい状況になっていた。そのあたり案外素朴に朝日社説の執筆子は知らないのかもしれないな。