朝日社説 福田首相辞任―早期解散で政治の無理正せ : asahi.com(朝日新聞社):社説

 概ね良社説という感じかな。中国様の鼻息でも読めるかなと期待したけど、その間がなかったか。今後に期待か。
 最初にネガなところを言っておくと。

 首相には、打開の道もあったはずである。首相の座についてから最初の予算案を編成したあと、今年1月にも衆院の解散・総選挙に打って出て、政権の正統性を取り戻すことにほかならなかった。

 それは無理だったし、国政はさらに混乱したでしょう。このあたりに朝日新聞の現実感の無さというのはあるなとは思う。
 で、と。
 これはそうだろうな。

 決定的だったのは、与党である公明党からの思わぬ攻勢だった。
 来夏の東京都議選をにらんで早期解散に目を向ける公明党は、衆院再可決に待ったをかけた。世論の反発を買うという理由からだった。
 さらに、物価高や景気減速を受けた総合経済対策では、予算のばらまきにつながるとして渋る首相を押し切って定額減税を受け入れさせた。
 公明党の協力がない限り、衆院の再可決の道は閉ざされる。選挙になれば創価学会の支援なしには自民党の勝利はまったくおぼつかない。そんな事情が自民党内にも影響し、首相への大きな圧力になったのは間違いない。

 給油法を公明党が拒絶したのと、創価学会名誉会長の国会招致要求からみが大きいように思うが、そのあたり微妙に公明党への距離感はあるか。
 これで公明党のシナリオ通りの総選挙になるかなのだが、ならないんじゃないかというか、とりあえず給油法にはまた小休止を入れるのではないかな。