日経春秋 春秋(8/31)

文科省は来年度予算の概算要求に、新指導要領に備えた経費をいろいろと盛り込んだ。脱「ゆとり」シフトだが、それがたんなる詰め込み教育に戻るのでは意味がない。じつは昭和30年代の学力テストでも「実際への応用力が劣る」との分析があった。本当の学力とは何か。この宿題はずっと手つかずのままだ。

 本当の学力とは、個人生活の豊かさを感じつつ地域に秩序をもたらす市民を育てることだよ。